ファッションショー

Last Update 2014/01/01



【酒井啓子洋裁教室50周年記念ファッションショー】

酒井啓子洋裁教室(旧中本洋裁研究所)を始めて今年で50年です。今回のテーマは「夢をかなえて 未来創造」です。2年前に引き続き、ホビーフェスタいしかわ2013のイベントに便乗して、ファッションショーを開催いたしました。

金沢駅もてなしドームイベント広場 [日時]
 平成25年10月19日(土)

 [会場]
 金沢駅もてなしドーム地下イベント広場

 [主催]
 酒井啓子洋裁教室


ファッションショーは、2部構成で「第1部 生徒作品」、「第2部 日本洋装協会(NDA)、日本デザイナークラブ(NDC)出品作品ベストコレクション」で行いました。

第1部の作品は、生徒の皆さんのこれまでの成果を、殆どの方々がモデルとなりショーに参加していただきました。(みなさんノリノリでした!)

ブラウス & スカート
タイトスカートは、今年流行のジャガード生地を使い、ヒップに少しボリュームを出すことで、ウェストをより細く見せるようにデザインしました。
ジャガード柄を合わせるのに、とても苦労しました。
ブラウスは、袖にボリュームをつけて、柔らかい印象にデザインし、肩にはバラのモチーフを付けて、華やかさをプラスしました。
カクテルドレス
着脱可能なロングスカートは、2種類の生地に120本のプリーツを入れ、裾にはワイヤーを入れました。
ワンピース1枚の時はシンプルに。
スカートを付けるとふんわり華やかなロングワンピースにと、2通りに楽しめるドレスに仕上がりました。
ブラウス&パンツ
華やかなプリント柄に負けない様に、肩にプリーツを入れて、動きを良くし、白色のワイドパンツを合わせ、バランスよく仕立てました。
シャツ&スカート
シャツは少し光沢のある綿生地を使用し、見返し、衿、袖裏には、薄紫色の生地を使用。
デザインは細めの前立てと、小さめの丸衿、背中にはギャザーを入れて、丸みを出しています。
スカートは織りに特徴のあるシルク生地を使用。
前後の中央に、不均等な間隔でタックを入れ、デザインにアクセントと膨らみをもたせています。
ワンピース
祖母や母の古い着物をリメイクして、私らしいチュニックワンピースをデザインしました。
色も柄も異なる2枚の着物の組み合わせは、デザインのイマジネーションを、さまざまに膨らませてくれました。
着るアンダーにより、タウン、フォーマルと、どちらにも楽しめる1着になりました。
ワンピース
約40年前の、大好きなチリメンの着物を、少し赤かったので、染め直しをしました。
衿は小さめのショールカラーにして、インナーにはハイネックのセーター、ジーパンなどを組み合わせ、着回しが自由なワンピースに仕上げました。
着物の生地は針通りが悪く、一番細い針を使うなど、苦労しましたが、自分なりに満足した仕上がりになりました。
ジャケット&スカート
衿は何度も型紙を書きなおしました。
衿のタックの縫い止まりや、タック裏の始末の仕方、衿の裏布の仕上げ方など、見えない所の始末の違いで、表の雰囲気が変わる事を教えて頂き、イメージ通りに仕上げる事ができました。裾の柄合わせにも苦労しました。
スカートは、ファスナーがとてもむずかしかったです。
チュニックコート
カシミヤで半コートを作りました。
デザインはシンプルに、スタンドカラーを自分の体形に合わせて、ゆるやかに付けました。
初めての裏地付けでは、表生地の色が淡いので、裏生地を好きなブルーの花柄にしました。
濃いめのボタンを付け、衿から前身ごろにかけて、モヘヤの毛糸でハンドステッチを施し、シンプルなデザインにアクセントを付けました。
ベスト&スカート
デザインは1950年代のファッション誌を元に、大島紬のセットアップに仕上げました。
ベストの脇に、黒の花を付けることで、全体が引きしまり、女らしくまとめられました。
バックは、口布にスエードを使用し、持ち手のひもは三つ編みに編みました。
ジャケットとパンツ
入学して、最初の作品です。
ジャケットは、生地がほつれやすく、織りも柔らかいため、とても扱いづらい生地なので、裏にゴースを張り、表地に張りを出しました。
また、ジャケットの袖に切替を入れ、女性らしさを表現しました。
パンツは、ジャケットの袖のデザインに合わせ、膝下に、V字の切替を入れました。
裾を少し柔らかく、ウェストはハイウェストにし、ベルトのバックルにもこだわり、全体にスッキリした感じに、仕上げました。
ロングワンピースとケープ
ケープは、加賀友禅の絵羽織の、柄がつながっている処を使用して作りました。
ワンピースは、昔の「つむぎ」の着物なので、汚れ、シミが多かったのですが、洋服に仕立て直しましたら、目立たなくなりました。
パーティなど催し物の場に着て行きたい1着です。
ロマンチック チュチュ
ピンクのニュアンスのある色使いで、踊りながら、ひらひら揺れる動きをデザインしました。
何枚も重ねたスカートは、ドレス自体が、一輪の花をイメージさせてくれる、夢のあるチュチュになりました。
フォーマルドレス
伯母の留袖をスーツに仕立て直しました。
ポイントは上着の衿とボタンです。
衿はバイアステープで包み、ボタンはチャイナボタンで、色はゴールド。
スカートの華やかさに負けない様にしました。
ワンピース
「トルコブルー」の市松柄を見つけました。
チェックの柄が少しずれても目立ちます。
デザインは平凡ですが、ジャケット、ショールなど、変化を持たせて着ることにより、幾通りものファッションが楽しまれます。
コート
表地はウール、裏側はシルクのチェックを使い、リバーシブルのコートを作りました。
表と裏の、ゆとりとバランスが重要です。
これから冬にかけて、グレーのウール地側、春はチェック側をと、1着で2通り楽しめるコートに仕上げました。
スプリングコート
セーラーカラーのスプリングコートを、赤と黒の千鳥格子のウール地で作りました。
ウェストから裾にかけて、ゆるやかなAラインになるように、デザインしました。
袖口のレザーの折り返しもポイントです。
思い描いていた理想通りのコートになりました。
アンサンブル
上着とワンピースを組み合わせたアンサンブル。
少し改まった席でも装えるように、ワンピースは半そでで、上着は、柔和な感じのヘチマ衿に、ビーズのブローチをつけました。
ハンドバックも自分の手作りで、華やかな席に着たいと思います。
ングジャケット&パンツ
テーラードカラーのパタンを利用して、ヘチマ衿のロングジャケットを作りました。
上前の箱ポケットを2段にして、アクセントを付けました。生地はウール100%、ストライプのパンツとバランスがよく、着廻しのきく1着になりました。
ロングジャケットとワンピース
一度は来てみたい!!と思っていた、ロングジャケットに挑戦してみました。
黒のAラインのワンピースは、シンプルなデザインなので、流行のレースで変化をつけました。
ジャケットの、左右のポケットと、胸ポケット、上衿には、ワンピースと同じレースを用い、統一感を持たせました。
ラメ入りのジャケット。地味な私には、ハードルが高かったのですが、勇気を出して発表します。


第2部の作品は、生徒の作品と日本洋装協会(NDA)、日本デザイナークラブ(NDC)の過去のファッションショーに出品した作品の中からベストコレクションを選んでみました。これらの作品は私が着て出たかったけど、身長が足りないのでプロのモデルさんとスタイルの良い生徒さん達にお願いしました。。。

ロングドレス
モデル:アキラ
白地のシルク生地を、5色に染め、グラディーションに縫い合わせ、鳥の羽をイメージしました。
織りは絹織物、染めは加賀染、ベルトとバックは金沢水引と、3点セットの、石川県の伝統素材を使ったロングドレスです。

この作品は、2007年の全日本洋裁技能コンクールで、デザイン賞を頂きました。
コートアンサンブル(三浦万有美)
ノ―カラーのコートと、ぺプラムが可愛いコートアンサンブルです。
カットレースの隙間からのぞく、グリーンの生地が、コートのカラーとコーディネイトされ、統一感が生まれています。
フォーマルにも、また、デニムなどに合わせても、着回しがきくコートは、大活躍しそうです。

この作品は、2013年春、日本洋装協会クチュールコレクションに出品し、クチュール賞を頂き、レディブティック7月号に掲載されました。
リメイクジャケットアンサンブル
(デザイン:酒井啓子、仕立て;松本好美)
1993年頃に流行したカシミヤのロングコートをリメイクしました。
衿、袖口、ポケット、前立てのステッチを利用し、黒のレザーをアクセントにして、全体をまとめました。
リメイクのポイントは、なるべく利用できるところを使うと、簡単に仕上がります。
レザーのスカートに合うように、ウールと麻の素材をつなぎ合わせた市松柄のシャツは、パズルのように、インパクトのあるインナーになりました。

この作品は、今月6日に、金沢産業展示館で行われました、第41回、石川の技能まつりに展示されました。
マリエ色ドレス(南野佳子)
長女の結婚披露宴の為のドレスを製作しました。
ショッキングピンクのサテン地のドレスは、腰までスッキリタイトに。花のように束ねたものは、四角いオーガン地の布の周りを、1枚1枚にワイヤーを入れ、巻ロックし、4色重ね、立体感を持たせました。
そして、花のポイントと胸には、スワロフスキーを付け、華やかに仕上げました。
150個の花は、娘との合作。
結婚式までの日々、一緒に花作りをしました。
結婚準備の忙しさに、サイズダウンしていく娘に合わせて、何度も縫い直さなければならなかったのは大変でしたが、一緒に制作しながら、嫁ぐ日を待つ二人の時間は、一生の、幸せな思い出になりました。

この作品は、2013年春、日本洋装協会クチュールコレクションに出品し、デザイン賞を頂き、レディブティック7月号に掲載されました。
フォーマルドレス&ジャケット
28年前の加賀染のドレスをリメイクしました。
やわらかくて、しっかりした着物地は、何度も縫替えができます。
スカートの前後の柄をそのままに、袖で身ごろを作り、現代風にアレンジしました。
ジャケットはシルクシャンタンの生地を使用し、フォーマルとして生まれ変わった1着です。

この作品は2013年春、日本洋装協会クチュールコレクション出品作品です。
マリエ色ドレス
モデル:アキラ
ジャガード織りの布地(きじ)で、たっぷりと用尺を使った、円形プリーツのスカートに、葉っぱをパッチワークしました。
上着はワインレッドのベルベットで、花びらをイメージ。
大胆な3色の組み合わせが、インパクトある表情を作ってくれています。
大人っぽく装いたい、個性派の、マリエ、ツーピースドレスです。

この作品は、2013年全日本洋裁技能コンクールで、カッティング賞を頂きました。
ウェディングドレス
モデル:マキ
光沢の美しい厚地のポリシルクを使い、バイヤスウェストラインに、前後ドレープを挟み、右脇で立体にまとめました。
ブーケ、ベールには、伝統工芸金沢箔を使用、豪華さをプラスし、Aラインのドレスに仕上げました。
かわいいお子様の、ピンクのドレスは、西村春江さんの作品です。

このウェディングドレスは、
2012年、全日本洋裁技能コンクールで、東京都技能士会、連合会会長賞を受賞いたしました。


満員のお客様でファッションショーは大成功! 気分はサイコー! でした。

これまでは、日本洋装協会や日本デザイナークラブ主催のファッションショーに出品する形でファッションショーを経験してきましたが、自分でファッションショーを主催するのは初めてでとても大変でした。ご協力いただいた生徒の皆さん、そしてファッションショーをプロデュースしてくれたMYOさんには大感謝です!(何だかファッションショーが癖になりそう・・・)

でも、次回は5年後?の55周年です。次のファッションショーはもっと広い会場を貸し切って大々的に開催しようと思います。
生徒の皆さんも今から次のファッションショーに向けて勉強や作品作りを始めています。私も負けずにもっとすごい作品を作りたいと思います。

これからも酒井啓子洋裁教室をよろしくお願いします!


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